12月もいよいよ半ばに
差し掛かりました。今年もあと少しです。
ここ数日で昼間の最高気温が一段と下がったような気がします。朝晩はもちろん、昼間も寒いですね。
南天の実がなっていました。数か月前にこの南天の花を掲載したのですが、あっという間に実がなっており、季節の移り変わりの速さに驚いております。
南天は「難転」と当て字の表記もできる為、昔から縁起の良い植物とされてきました。1月頃から咲き出す福寿草と合わせると「難を転じて福となす」という意味になります。とても縁起が良いかけ合わせになるので、セットで飾る事が多いです。
南天といえば咳止のど飴が有名ですが、もちろんこののど飴の南天はこの植物の南天です。「ナンテニン(o-メチルドメスチシン)」という成分が多く含まれていることから、昔から咳止めに利用されてきました。
南天は咳止めや葉には殺菌効果の効果があるので、南天の実を食べても問題なさそうだと思いがちですが、しかし、南天の実全体には、毒の成分が含まれていることから、口にしてしまうととても危険です。
南天の実にはアルカロイドの「ドメスチン」、葉の部分にはアルカロイドの「ナンジニン」が含まれていて、運動神経や大脳などの麻痺を起こしてしまいます。少量であればさほど問題はありませんが、大量に摂取すると有害なので、口に入れるのは極力避けるようにしましょう。
ただ、飾る分には問題ないので、これから年末年始のイベント事に合わせて飾ってみるのもいいかもしれません。